第184章

躾の行き届いた侍女たちがずらりと横一列に並び、それぞれが美しいドレスを一着ずつ掲げて、グリスナに選ばせていた。赤、青、黄、紫、緑、白……虹よりも色数が多いのに、どれもこれも仕立ても意匠も見事で、ちゃんと「この一着ならでは」の長所がある。

アリシアには、正直どれがいちばんかなんて言えなかった。けれどグリスナも、娘の意見を本気で求めているわけではないらしい。最後は自分でさっさと決めてしまった。

ドレスが決まれば、次は宝飾品だ。

グリスナは選んだドレスに着替え、鏡の前で首元に当てたり耳元に揺らしたりしながら、ふとアリシアの手元の箱を見た。

「それは何?」

「贈り物」アリシアが箱を差し出す...

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